4. ハウスにおけるホスピタリティ
〜研修会での話し合いをもとに〜
⑦ 安全に過ごせる
安全に過ごせることは、絶対にはずしてはならない要件です。安全が脅かされる環境では、「安心」はあり得ません。ホスピタリティを下支えする基盤と して、安全への配慮が必要です。
まず、ハウス内でケガをすることのないように、建物や家具などにも配慮が求められます。また、目が不自由であったり、車いすで生活する子どもや家族がハウスを利用する場合もあので、バリアフリーに配慮することも大切です。
また、誰もが自由にハウスに入ることができないように、防犯面での対策をとることも必要です。
防災面でも、地震により家具などが転倒しないようにしたり、数日間ライフラインが止まった場合でも生活ができるように食料品などを備蓄しておくことも必要です。
火災や事故が起きないよう、ハウスを利用する家族にも協力を求めること必要です。また、防炎カーテンなど火災が広がりにくい設備にしたり、火災になった場合の避難経路の確保や避難訓練に取り組み、有事の場合は臨機応変に対応できるよう準備が必要です。
安全面の対策は、ハウス運営者として最低限守らなければならないことです。運営者だけでなく、ハウス利用者にも協力を得ながら、ハウスの安全を守っていく姿勢が必要です。
病院で子どものそばにいて、震度5弱の大地震を経験しました。
夜になり、きっと部屋の中がいろいろ大変だろうと思いながら帰ってくると、そんなにひどい状態ではない…? 不思議に思いながら、ふとキッチンに手紙があるのに気付きました。ボランティアさんが日中点検に入り、壊れた物や落ちたもの片付けてくださっていました。夜には、ハウススタッフの方から安否確認の電話もいただきました。
地震、余震に疲れ、付き添いでくたくたな心がとても救われました。本当にありがとうございました。その後も、余震が続く中で、不安はありましたが、ボランティアの皆さんに支えられている気がして、心強かったです。
研修参加者のアンケートより【キーワード:安全】
ケガのないよう無事故で過ごせる
防犯、戸締り
部屋が安全
安全な施設、衛生管理
非常口、懐中電灯、緊急時サイレン等
関係者以外立ち入り禁止、玄関の鍵を必ずかける
最優先のこと
ハウスに泥棒が入らないために
安全は第一である
住居として必要
安全の確保は宿泊施設の基本
安全面の配慮は最低限確保されるべき!