4. ハウスにおけるホスピタリティ
〜研修会での話し合いをもとに〜
⑤ 清潔
病気治療中の子どもがハウスに泊まることもあります。治療中は薬の副作用などによって免疫が下がっていることもあり、感染症にかかることが、子 どもの身体に深刻な影響を与えることになりかねません。また、付き添い家族が感染症にかかれば病棟に入れません。そのため、子ども自身だけでなく、家族も感染症に対して非常に敏感です。
そこで、ハウスを清潔に保っておくことには、最低限必要なことの1つです。部屋や寝具類を清潔に保つことは、ハウスを利用する家族の安心感につな がります。また、ハウスを清潔にすることは、患者家族を大切に迎え入れいているという気持ちを伝える方法の一つでもあります。最初にハウスに来た時に「きれい」というサプライズの声を聞くことも多くあります。ハウス利用者が「大切にしてもらえた」と感じることで、運営者との信頼関係の構築にもつながります。
ハウスを清潔に保つためには、きめの細かい清掃・整理が常に必要です。また、エアコンや洗濯機の内部など普段掃除できないところは、専門業者によ る定期的なクリーニングが必要です。そのために、多くのボランティアの協力やクリーニングのための資金を集めていく努力も求められます。
また、共有スペースのあるハウスでは、感染症が流行している時期は、ハウス利用者が感染症に罹っていないか細心の注意を払う必要があります。ま た、薬の副作用などで、嘔吐をすることも考えられますので、適切な処理ができるように備えておくことも必要です。
夜、疲れて帰ってきて、とても綺麗なお風呂を使わせて頂いて、何かわかりませんが感謝と共に感動をした記憶があります。他のことでも本当に「至れり尽くせり」という感じでした。子どもが移植を受けるときにも「ここにお世話になりたい」と思いました。
子ども入院のため、ハウスを利用させていただく事になりました。生活に必要な物が何もかも揃っていて、しかもピカピカのお風呂、トイレ、暖かなメモ書き、素敵な食器に家具…なにもかも癒されます。
研修参加者のアンケートより【キーワード:清潔】
館内清掃、シーツ交換等、利用してもらうすべての物品を清潔に
室内の整備(台所、トイレ含む)、寝具の整備
部屋内外の掃除
部屋が片付いている
掃除やゴミ処理、おむつの処理などに気を遣う
衛生でないと安心してもらえない
ボランティアによる清潔
病院へ通う方々のために感染を防ぎたい
衛生管理の大切な病院に入院している子どもやその家族が宿泊する施設だから
感染症を気にする親御さんが多い
整頓された環境は安定した気持ちを作る
清潔感がある
居心地の良さに繋がる
気持ち良く過ごしてもらうため
気遣いの現われ