4. ハウスにおけるホスピタリティ
〜研修会での話し合いをもとに〜
⑥ 安心して過ごせる
子どもの病気治療に付き添い家族は、慣れない土地での付き添い生活で、とても大きな不安を抱えている状況だからこそ、安心して過ごせることが不可欠です。
家族が着の身着のままハウスに到着しても、すぐに生活ができるように、家具や家電製品などを準備しておくことは、大きな安心につながります。ま た、病棟と比べて自由に生活できる環境や、子どもの病気のことを常に説明しなくても過ごせる環境も、安心感につながると考えています。さらには、何か困ったことがあればハウス運営者に尋ねられるという安心感も、慣れない土地で看病をしていくときには大切になります。
キッチンがあるということは、たとえ自分ひとりだけの食事だとしても、私には大変気晴らしになりました。こんなときだから紙皿に紙コップでも…と思う方もいらっしゃるかも知れません。でも何ヶ月も入院生活が続きますと、好きな絵柄のお皿やカップを選んで食事を頂くときに、「ほっ」と心が慰められ、暖かくな れるのです。
手術の今日の付き添いは大変疲れました。帰りにお店もあったのですが入る気になれず、ここへ帰ってきて、ご飯を炊き、お風呂を入れ、洗濯機をまわし、食事をとれたのは深夜でしたが心からほっとしました。
ハウスを予約した時とても丁寧に説明してくださいましたが、それでもハウスに行くその日まで「どういうところで生活することになるのだろう」と多少不安がありました。ところが、ハウスについたとん、いっぺんにそれが吹き飛んだんです。「すごい!!なんてきれいに管理されているんだろう」ハウスマネージャの方が、私たちの到着を笑顔で迎えてくれ、部屋を案内していただき、本音で「良かった」と思いました。まるで、自宅で生活しているような感じで一日一日を過ごせました。
本当に広くて住みやすく、各お部屋も落ち着いた感じでくつろげる場所です。病院からここに帰ってくると一日の疲れを忘れそうなほどです。
研修参加者のアンケートより【キーワード:安心】
この場所、この人たちなら、安心して宿泊できると思える施設・対応
居心地のよさ、ホッとできること
信頼関係
やすらげる場所の提供
プライバシー保持。守られているということ
落ち着く
ほっとする声かけ、無理のないかかわり
利用者は大変な状態・思いで来られる。その気持ちを受け止める
居心地良く眠れるように
ホッとできる場所として
緊張感からの解放
過敏な相手であることを理解して、安らげる場所作り
自宅のようにくつろげることを目指す
ホッとでき、心に余裕ができる
不安を減らす
不安なことなど夜に話などをすることで一人で抱え込まないよう配慮
家族的な雰囲気で受け入れる
なによりもやすらぎを感じられるようにする努力が大切
疲れきった方々にとても大切なこと
安心が次の日の力になる
「おかえりなさい」と第二のわが家として家族を迎え入れる