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米国患者家族滞在施設ネットワーク研修報告書

はじめに

NAHHHについて

カンファレンス概要

参加したプログラム

理事との話し合い

おわりに

研修日程と概要(PDF)

病院・滞在施設見学(PDF)

報告書一式(PDF)

参考資料・参考URL

はじめに

イラスト

NPOファミリーハウス

江口 八千代

NPOファミリーハウスでは,2007年9月に米国を訪問して,患者家族の滞在施設ネットワークに関する研修を行いました。本書はその報告書です。

日本における患者家族のための滞在施設は,1991年に活動が始まり,現在では約70運営団体が約125施設を運営しています。また,1997年よりこれまでネットワーク会議が7回開催されてきました。2006年1月に福岡にて開催された第7回ネットワーク会議において,滞在施設の方向性が「福岡合意 ―私たちの目指すもの―」によって合意され成文化されました。

その後,2007年3月には,滞在施設の社会的認知の向上を目的に,滞在施設ネットワークの名称を「JHHHネットワーク(日本ホスピタル・ホスピタリティ・ハウス・ネットワーク)」とし,ネットワークのホームページを開設しました。

今後,滞在施設についてはニーズのある病院の近くに滞在施設が増えていくことが期待されます。滞在施設が増える条件として,医療のトータルケアの一部として機能できるよう,公共的な性格をもって安心安全安価で,利用者のために活動をしてきた本来の趣旨を維持していくことが,不可欠であると考えています。そのためには,「ゆるやかなネットワーク」として機能しているJHHHネットワークをさらに強固にし,発展させる必要がでてきていると感じています。

しかし,今後のネットワークの方向性については明確なモデルがなく模索している状況です。そこで,今回の米国研修は,JHHHネットワークの今後のあり方を検討することを目的に実施しました。滞在施設の歴史が長い米国を訪問し,滞在施設ネットワーク組織のあり方や滞在施設の運営について運営者に直接お話を伺うことで,米国における滞在施設の現状を把握することを目指しました。

具体的には,NPOファミリーハウスのスタッフ4名が11日間(2007年9月23日~2007年10月3日)訪米しました。アッシュビルで開催された全米の滞在施設ネットワーク組織NAHHH(National Association of Hospital Hospitality House)のカンファレンスに参加し,またメンフィス及びシカゴで滞在施設を訪問しました。その結果,現在の米国での滞在施設ネットワークの一端を知ることができました。

この報告書を通じて,私たちが今回の米国研修で得たことを社会に発信することで,JHHHネットワークの今後のあり方を考える際の一材料となれば幸いです。

最後になりましたが,この米国研修は,ゴールドマン・サックス証券会社の「2006年度寄付金プログラム」による助成をいただき,またNPOファミリーハウススタッフ研修の事業としても位置づけ実施したものです。ご支援を頂いたゴールドマン・サックス証券会社に,改めて感謝申しあげます。

2007年12月吉日

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