研修会概要

日   付 2010年10月3日(日)
参加者数 71名
会   場 名古屋第一赤十字病院 内ヶ島講堂

概 要

研修会の構成は、大きく3部に分けて実施しました。まず、4つのテーマについて事例を発表した後、分科会でディスカッションをして、最後に全体で分科会の内容を共有しました。研修全体のコーディネータは、山本佳子氏に依頼いたしました。

第1部(全体会1)では、各テーマについて4つの事例発表を行いました。

次いで、第2部(分科会)では、各テーマに分かれてディスカッションをしました。研修会参加者は、自分の関心の高い分科会に参加しました。各分科会のファシリテータは、第1分科会を堀浩樹氏、第2分科会を大藤佳子氏、第3分科会を植田洋子氏、第4分科会を岩瀬貴美子氏にお願いいたしました。

第3部(全体会2)では、座長を山本佳子氏にお願いして、分科会の内容を共有し、自分が参加した以外の分科会の情報も得られるようにしました。あわせて分科会ファシリテータからディスカッション内容を報告していただきました。

また、終了後、参加者にアンケートにも協力いただき、研修会で得たことや感じたことを記入してもらいました。

※ハウスを利用された方の個人情報に配慮するため、本報告書では、事例発表者・発表内容を
  一部匿名化して、個人が特定されないようにしております。ご了承ください。

プログラム
13:00~ 第1部(全体会1)事例発表 ファシリテータ:山本 佳子
 (1)退院して自宅に戻る前の練習の場としてのハウス活用
 (2)きょうだい児保育
 (3)初期対応(初めてハウスを利用する人への対応)
 (4)対応に苦慮する利用者
13:45~ 休憩・移動
14:00~ 第2部(分科会)グループディスカッション
 第1分科会  ファシリテータ:堀 浩樹
 「退院して自宅に戻る前の練習の場としてのハウス活用」

 第2分科会  ファシリテータ:大藤 佳子
 「きょうだい児保育」

 第3分科会  ファシリテータ:岩瀬貴美子
 「初期対応(初めてハウスを利用する人への対応)」

 第4分科会  ファシリテータ:山本 佳子
 「対応に苦慮する利用者」
15:30~ 第3部(全体会2)分科会の共有  ファシリテータ:山本 佳子
16:30 終了

ファシリテータ・プロフィール(50音順)

岩瀬 貴美子

看護師/元武蔵野大学看護学部小児看護学 講師/

認定特定非営利活動法人ファミリーハウス 理事

小児の看護師経験後、看護教育に携わる。小児がんの子どもたちの研究をきっかけに家族の支援を視野に、2006年より東京のファミリーハウスに関わっている。現在2児の子育て中。

植田 洋子

認定特定非営利活動法人ファミリーハウス 理事・事務局長

日本カウンセリング学会認定カウンセラー。1998年よりNPOファミリーハウスに相談員として参加。2004年より現職。利用者を含め「みんなで支えるハウス」を心がけている。

大藤 佳子

西条中央病院 小児科部長/特定非営利活動法人ラ・ファミリエ 副理事長

愛媛大学卒業後、小児血液腫瘍を専門とし、1999年より愛媛県立中央病院勤務。小児がん治療に関わる中、患児・家族の支援の必要性から、2001年よりハウス設立の運動を開始。

堀 浩樹

三重大学大学院医学系研究科医学医療教育学分野教授/

三重ファミリールーム運営委員会 代表/日本小児白血病研究会(JACLS) 運営委員長

三重大学で小児がん診療と学生教育に従事する小児科医。これまで小児科医として、宿泊施設、病名告知、ターミナルケア、小児がんキャンプなどに取り組んできた。

山本 佳子

いわき明星大学人文学部心理学科准教授/パンダハウスを育てる会 代表

臨床心理士として福島県立医科大学附属病院に勤務してきた。1995年、友人からの呼びかけに応じ、ハウス運営に参加。「たいへんな時こそ、最高の環境を」がテーマ。