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1.原点(ミッション)
「病気の子どもと家族のためのハウス」という原点を常に意識する
ハウス活動の原点は、「自宅を離れて病気とたたかう子どもと家族が、病院近くでほっと休める場所を必要としている」ところにあります。各地のハウスは、こうしたハウスの必要性を感じた方々によって設立されてきました。ハウスが、これからも病気の子どもと家族に役立ち続けるためには、そうした設立時の原点(ミッション、活動の目的)を、常に意識し、また目指し続けることが必要です。
ハウス活動を続けていると、こうした原点は当然のものとして、明確に意識しなくなりがちです。しかし、現在も、ハウス活動には法的枠組みが無く、ハウス運営は、寄付者やボランティアなどの協力と、利用者からの理解によって成り立っています。したがって、活動に参加する全員が、パッションとして、活動の原点をしっかりと意識することが大切です。また、そうすることで、病気の子どもと家族のために役立つハウスづくりに向けて、活動の質を高め続けることができます。
〜研修会で紹介された具体的なノウハウ〜
●活動の原点となった出来事や思いを活動メンバーで共有する。
●原点の思いを掘り起こし、皆で活動を行うエネルギーとする。
●ハウスを必要としている子どもと家族がたくさんいることの認識と自覚が大切。
●活動に関わる全員で、共通の目的と理念を信じて活動する。
●利用者はハウスがあることで、支えられ励まされていることを、活動メンバーで共有する。
●運営者は皆、利用者から糧を得ている。利用者と利用者の為のハウスを大切にすることでハウスの質も高まる。